滋賀県近江八幡市JR安土駅前にて社会保険労務士をしております小辰知己です。
前回の記事にてハローワークの求人票について書きました。
今回は少し毛色を変えて、高卒の新規採用について書いていこうと思います。
高校の新卒はハローワークを通した採用活動がルール化されており、基本的にはハローワークを通して採用活動を進める必要があります。
今回は高卒採用の特徴についてお話しいたします。
高卒採用のメリット
採用には高卒の新卒採用の他にも大学生の新卒採用や中途採用など様々な形態があります。
その中でも高卒の採用のメリットをいくつかご紹介します。
長期的な育成
高卒という若い時期に企業に入社することで、企業の文化や価値観を深く理解し、それに基づいて行動する従業員として育成することができます。
企業は高卒者に対して明確なキャリアパスを提供し、長期的な成長を支援することができます。これにより、従業員のモチベーション向上と離職率の低減が期待できます。
高校生の新卒は、大学生が入社するときに社会人5年目となっています。
4年間実務経験を重ね、20代での活躍時間が最大化されます。
4年間の差というものは大変大きいです。
また高卒の初任給は大卒に比べて低く、コストを抑え長期的な育成が可能となります。
内定辞退が少ない
大学生の場合は複数の企業の面接を受け、内定を得た企業の中から就職先を選ぶという事が一般的です。
そうなると内定を出したとしても入社してもらえるのかわからない・・・
こういった問題に直面します。
反面、高卒採用においては高校生は基本的に1社しか応募できず、内定を出した場合基本的には辞退することができません。
これにより、企業側も入社後の人材育成の計画が早期に立てやすくなります。
こういった面も大きなメリットの1つですね。
高卒採用の流れ
では高校生をの新卒者を採用したい!と思った場合にスケジュールや流れはどの様になるのかを解説します。
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-hellowork/list/iidabashi/jigyounushi/gakusotsukyuujin_2021.html
ハローワーク飯田橋より引用
毎年6月1日より(令和6年は6月3日)よりハローワークにて高卒求人の申し込みがスタートします。
申し込み方法は直接ハローワークに求人票を持ち込んでも良いですし、ハローワークインターネットサービスより申し込みをすることも可能です。
6月1日以後にハローワークに求人票を送付し、その後にハローワークの方で求人票の確認をし企業側に返戻します。
返戻後に企業の方から各高校の方へ求人票の送付をし、学校側で生徒の方へ求人票の公開が始まります。
その後、9月5日以降に高校から生徒の推薦が始まり、9月16日以降に就職試験のスタートです。
この様に高卒採用の流れはしっかりと決まっている事も高卒採用の大きな特徴です。
終わりに
今回はハローワーク高卒採用の特徴とおおまかな流れについて解説いたしました。
「今までは高卒採用に興味が無かったが今後は採用に力を入れたい」と思った方も多いのではないでしょうか?
弊所では高卒採用の求人票の他、ハローワーク求人票の作成に力を入れております。
最後までお読みいただきありがとうございました。